我が母上は、昭和一桁生まれで、現役でパワフル。その上頑固者だ。周りの人はある意味敬意を込めて”God Mother”と呼ぶ。
突然突拍子もないことを言い出すことも慣れっこだし、それに振り合わされるのはだいたい私の役目だ。
今回のお題。
「私ね。コンピュータでフィリピンの子と話しをしたいのよ。だからどうしたらできるか教えてちょうだい!」
”ちょうだい” と、文章で書くと伝わりにくいが、そこには ”教えてくれても良くってよ。なれば講義を聞かんでもない” というニュアンスが含まれているような気がするのは、私の被害妄想だろうか?
ということで、ここほぼ2ヶ月の間、私は母君にいろいろと教えなければならない羽目となってしまった。
山田電機でPCを選び、PCとメールの設定、ZOOMのインストール。
まあここまでは、私一人で設定すればよいのでなんとかなったのだが、いざ、母にPCを渡して「そのフィリピンの子のメールアドレスは?」と聞いたところ「そんなもの知らないわよ♡」とお答えがかえってきた。
(話したい相手のアドレスを知らない?)嫌な予感しかしなかったが、私は続けて質問した。
「その子の名前は知ってるの?」
「そんなもの知らないわよ。」
「知り合いなの?」
「いいや。」
「知り合いでない子と話すの?」
「うん 友達がやってるの。なんか楽しいらしいのよ。」
母はボケたわけではない。頭はいたって健全だ。ただ説明が下手なのだ。つまり要約するとこういうことらしい。
友達がオンライン英会話を習っている。その講師がフィリピン人なのだ。安く始められると聞いたので、とにかく始めたい。そして始めたいといったん決めると、猪突猛進。で、最初の会話となったわけである。
結局、オンライン英会話学校を探しから始まり、申し込み方法、ブラウザやメールがいかなるものかの説明。昨日ようやく、無料お試し講座への申し込みを完了することができた。
この間、大喧嘩に発展すること数十回。なにしろ「教えてくれても良くってよ♡」の人なのだ。マリーアントワネットか!あんたは!と突っ込みたくなる。
自分が分からないと「教え方が悪いのではなくって?」いう感じなのである。
しかも悪いことに、この母上は元高校の英語講師。教え方にが絶対の自信がおありで、分からないのは先生が悪いという信念の持ち主なのだ。
まあ、たくさんの高校生をその子たちの一番いい能力を生かして、大学へ放り込んだという自負の念があるのでそうなるのだろう。
ああ 来週はZOOMを使ったオンライン講座への参加の仕方を教えねばならない。
しかも… 今までこと覚えていて、本チャンへの登録や、予約が自分できちんとできるのだろうか?何度も何度も繰り返し教え、母もよくそれについてはきたが…
本日は愚痴も込めて、ブログに記しておこう。
ああ、母よ! されど愛しい我が母と思うのだ。
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