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2021年3月14日日曜日

母よ ああ母よ されど我が母 という話

 我が母上は、昭和一桁生まれで、現役でパワフル。その上頑固者だ。周りの人はある意味敬意を込めて”God Mother”と呼ぶ。

突然突拍子もないことを言い出すことも慣れっこだし、それに振り合わされるのはだいたい私の役目だ。

今回のお題。

「私ね。コンピュータでフィリピンの子と話しをしたいのよ。だからどうしたらできるか教えてちょうだい!」

”ちょうだい” と、文章で書くと伝わりにくいが、そこには ”教えてくれても良くってよ。なれば講義を聞かんでもない” というニュアンスが含まれているような気がするのは、私の被害妄想だろうか?

ということで、ここほぼ2ヶ月の間、私は母君にいろいろと教えなければならない羽目となってしまった。

山田電機でPCを選び、PCとメールの設定、ZOOMのインストール。

まあここまでは、私一人で設定すればよいのでなんとかなったのだが、いざ、母にPCを渡して「そのフィリピンの子のメールアドレスは?」と聞いたところ「そんなもの知らないわよ♡」とお答えがかえってきた。

(話したい相手のアドレスを知らない?)嫌な予感しかしなかったが、私は続けて質問した。

「その子の名前は知ってるの?」

「そんなもの知らないわよ。」

「知り合いなの?」

「いいや。」

「知り合いでない子と話すの?」

「うん 友達がやってるの。なんか楽しいらしいのよ。」

母はボケたわけではない。頭はいたって健全だ。ただ説明が下手なのだ。つまり要約するとこういうことらしい。

友達がオンライン英会話を習っている。その講師がフィリピン人なのだ。安く始められると聞いたので、とにかく始めたい。そして始めたいといったん決めると、猪突猛進。で、最初の会話となったわけである。

結局、オンライン英会話学校を探しから始まり、申し込み方法、ブラウザやメールがいかなるものかの説明。昨日ようやく、無料お試し講座への申し込みを完了することができた。

この間、大喧嘩に発展すること数十回。なにしろ「教えてくれても良くってよ♡」の人なのだ。マリーアントワネットか!あんたは!と突っ込みたくなる。
自分が分からないと「教え方が悪いのではなくって?」いう感じなのである。

しかも悪いことに、この母上は元高校の英語講師。教え方にが絶対の自信がおありで、分からないのは先生が悪いという信念の持ち主なのだ。

まあ、たくさんの高校生をその子たちの一番いい能力を生かして、大学へ放り込んだという自負の念があるのでそうなるのだろう。

ああ 来週はZOOMを使ったオンライン講座への参加の仕方を教えねばならない。

しかも… 今までこと覚えていて、本チャンへの登録や、予約が自分できちんとできるのだろうか?何度も何度も繰り返し教え、母もよくそれについてはきたが…

本日は愚痴も込めて、ブログに記しておこう。

ああ、母よ! されど愛しい我が母と思うのだ。

2021年3月12日金曜日

狸に化かされたかもしれない話

 その昔といっても、30年ぐらい前の話。

友人達3人で浜松方面に一泊旅行に行った帰り道。東名高速でのできごと。ドライバーのA氏がトイレと行きたいし、疲れたから休憩したいと言い出した。

だいぶ長い時間運転していたし、夜も遅くなってきたので
「じゃあ、どこかインターで夕飯でもとるか。」という話になった。

すると後部座席に座ってたB嬢が、
「見て、足柄インターって書いてあるよ。あそこにしない?」とサービスエリアの標識を指さした。

もちろん、誰も異論はない。私もちょうど疲れてきたところだったので、「いいね。足柄~」と言ったのを覚えている。

車がサービスエリアの駐車場に止まると、すぐに私たちは異変に気が付いた。

「あれ? なんか暗くね?」と誰かが言った。

車を降りてみると、月のない空にはきれいな星空が広がっていた。

「停電、停電だよ。」と隣の車の人が声をかけてくれた。

普通は声を掛け合わない他人同士も、ある種異常で非日常の空間に放り込まれると急に仲間意識がはたらいて、話をしたりするものだ。

「でも、お店はやってるし、買い物もできるよ。」
と、その人は手に持っていた”缶コーヒー”を少しあげた。

サービスエリアの方を見ると、ぼーっと灯りがついているのが見える。

今のように、華やかなサービスエリアではない。何しろ30年前だ。駐車場+お土産屋+公衆トイレ、よくてちょっとした食べ物が手に入るぐらいのレベルである。

「まあ、とにかく行ってみよう。おなかすいたよ。私」とB嬢。
彼女は怖いとかいう概念が薄く、食欲が最優先の女子だ。

私は真っ暗の中に、まるで行燈をともしたような薄明りで輪郭がボーっと見える店にちょっと違和感を感じたが、すぐにみんなについて歩きだした。

店に入ると行燈を灯したようなと思ったのはあながち間違えではないことに気づく。ろうそくを何本か並べるかっこうで営業していたのだ。

「なんだか幻想的だな。」と言った私に対し、

「俺ちょっとトイレに行ってくるわ。」とA氏。
よほど我慢をしていたらしい、暗いのもなんのその、そそくさと速足で歩いていく。

「暗いから気をつけろよー。」と私が声をかけた時には、A氏はすでにろうそくの灯りの輪郭の外にいたらしい「おー」と声だけがかえってきて、彼の姿を見ることはなかった。

それ以来。。彼とは会っていない。。


となると本格的な恐怖話なのだが、そんなこともなく、彼は無事でかえってきて、B嬢と私は肉まんかなにか(覚えてはいない)でおなかを満たし、おまけにお土産の「だんご」だったか何かを購入し、車へ乗り込み家路へと急いだ。

しばらくしてからだった。

A氏が運転しながら「さっきのインター、足柄だったよな?」と問いかけてきた。
「うん。そう」と無責任にうなづく二人。

「あれ何?」とA氏が指さす方向には ”足柄IC”の標識…

「えっ?」絶句する私。

「なんか、そういえば、あのお店の男の子、みんなかわいかったけど、デビュー当時のチェッカーズみたいな頭してなかった?」と食欲の次に美男子が好みのB嬢が言い出した。

「やめろよー チェッカーズって10年も前だよ。(その時点で、現時点では40年前)」

「私たちタヌキに化かされた?」

「さっき買ったお饅頭、まさか馬糞に変わってないだろうな?」

「やめてよー 私、肉まん食べちゃったあああ。」

まあ、当たり前というか、残念ながらというか、土産の饅頭が「馬糞」に変わることも、私たちがおなかを壊すこともなかった。

多分真相はこうだ。

休憩しようと言い出した時、”足柄IC”と標識を見たのはB嬢一人。彼女がそう言ったので、私たち全員が勝手に、そのサービスエリアを”足柄IC”と思い込んでしまったのだ。

多分入ったのは1つ前の”駒門IC”。男の子たちががかっこよく見えたのはこう言ってはなんだが、薄暗かったから。ろうそくの灯りで営業していたのは、きっとまだ自家発電装置を設備していなかったから。

まあ、そんなところだろうということで落ち着いた。なんか良い旅の思い出になったねと3人で笑いあった。

あれから30年、みんなは何をしているだろうか?と思い出していたところ、ふと変なことに気が付いた。私の記憶違いかもしれないが、そう言えばあの時、あの駐車場で車のヘッドライトの灯りを見ていない。あれだけ車がとまっていたのにもかかわらずだ。

停電だからと思っていたが、ヘッドライトは停電には関係ない。

そのうえ、あれだけ暗かったにもかかわらず「停電だよ」と教えてくれた隣の車の運転手の手元のものが”缶コーヒー”と認識できたのは何故か?

今となってはすべてが闇に中だが、タヌキに化かされたとしたほうが面白いと思うことにしよう。


興味のある方はチェッカーズカットで検索を

2021年3月11日木曜日

障碍 障害 障がい? 障礙(しょうげ)の話

 先日、会社の同僚とチャットをしていて、障碍と送ったら 「六月さんは障碍派? 僕は障害派。だって害だもの」とかえってきて面食らった。「しょうがい」という文字に”派”があることもさながら、そんな事を考えたこともなかったからだ。

そういえばなぜ、いつから? 私は障碍と文字使いはじめたのだろう?
害という文字を嫌う人が多いから?
みんながその文字を使うようになったから?

考えてみたら、障碍の碍という文字にどんな意味があるのかさえも分かっておらずに使っていたことに気付いてはっとさせられた。

ちなみに私も同僚も類は違えど「障がい者」だ。だから尚更、「害だもの」という言葉は胸にストンと落ちてくるものがあった。同僚がどういうつもりで言ったのかは聞いていないので分からない。

ただ、確かに、私の障がいは他の人がどう言おうが、どう書こうが”以前はできていたことが、できなくなる”ことは、私にとっては「害」以外の何物でもない。それを個性ととらえるまでにはあまりに長い時間が必要ではないのか?

落ち着いて知らないことから始めよう。

”がい”という字をネットで調べてみる。

害 悪い結果や影響を及ぼす物事。
碍 
①さまたげる。じゃまをする ②ささえる。ささえ。
礙 進行を邪魔して止める。さまたげる。

引用 Goo辞書
https://dictionary.goo.ne.jp/word/kanji/%E7%A2%8D/#jn-35264
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E5%AE%B3/
https://dictionary.goo.ne.jp/word/kanji/%E7%A4%99/#jn-35270

害は悪い意味が全面に出てきているのに対し、碍という文字には確かに表現を緩和させるものがある。

国の表記は?

内閣府の障害者基本法では下記となっており、はっきりと害と明記されている。

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(定義)

第二条

 この法律において、次の各号に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各号に定めるところによる。

 一
障害者 身体障害、知的障害、精神障害(発達障害を含む。)その他の心身の機能の障害(以下「障害」と総称する。)がある者であつて、障害及び社会的障壁により継続的に日常生活又は社会生活に相当な制限を受ける状態にあるものをいう。
 二
社会的障壁 障害がある者にとつて日常生活又は社会生活を営む上で障壁となるような社会における事物、制度、慣行、観念その他一切のものをいう。

引用:障害者基本法(昭和四十五年五月二十一日法律第八十四号)

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同じ内閣府のサイトの中に下記のサイトを見つけた。

各自治体では、何に使用するかは違うようだが公の出版物等を除いては「障害」→「障がい」と表記することがあるようだ。


では、障碍という文字はどこで使われているのだろうか?

NHKの「第1441回放送用語委員会(東京)2019年11月22」版では実際にアンケート結果から下記のように結論づけており、障碍という字は案外世間ではあまり使用されていないようだ。

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「見たことがあり,抵抗感はない」が最も多いの は「障害」(80%)で,次いで「障がい」(63%), 「障碍」(9%)であった。

「障害」の放送での表記について,以下のことを確認する。 ・原則は「障害」とする。 ・必要に応じて「障がい」を使うこともできる。 ・固有名については「障がい」「障碍」を使うこ ともできる。

引用:第1441回放送用語委員会(東京)2019年11月22

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いろいろとググっているうちに、障礙(しょうげ)という言葉があることも知った。とうやら障碍は障礙の略文字であるらしい。

Wikipediaによると
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障礙(しょうげ、略字で障碍)は、仏教用語として煩悩障など心を覆い隠し悟りを妨げている要素を指して用いられたことから、邪魔するなどといった意味で使われ、明治時代にはしょうがいと読まれるようになった。その後、日本では妨げというような意味では、それらの表記は区別されず用いられた。

1940年代の当用漢字表や、障害の表記が採用されると、障碍の語はあまり用いられなくなった。身体機能の障害に対して、法令などで障害の語が当てられるようになった。近年、障害者の表記を巡って議論がある。

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9A%9C%E5%AE%B3

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上記のことを踏まえると、やはり障碍という文字は世間では用いられなくなっているようだ。

では、私はなんでこの文字を使っている?と思い起こしてみると、ふと思い当たる事があった。

もう8年以上も前になるが、私はその頃「中途障がい者」になりたてで、前の職場復帰が難しくなり、転職先を探している間、あるNPOの就職支援教室に通っていたことがある。そこでは私のように「中途」の方も「先天性」の方も受講していた。

その時にある方から「障害者って書かれるの嫌い。世の中の「害」って言われてるみたいで」という話を聞いたことがある。
その時、私は「え。。私って害なの?」と思ったのを覚えている。

何故かその頃、信頼している主治医のお医者様から「障害者手帳申請しようか?」(つまりは、もうこれ以上は良くならないという意味だ)と言われたのにも関わらず、また飛んだり跳ねたり、馬に乗ったり、振り落とされたりといった、前と同じように生活できると信じていた節があった。

私自身、どこか「自分は障がい者」という事を受け入れられ難かったのかもしれない。

話は最初に戻るが、「だって害だもの」と聞いた時に、ああ、この文字は世間から見たどこうこうではなく、自分から見たら障がいは「害」自分自身に悪い結果や影響を及ぼす物なのだと受け止めていいのだと感じた。

無理に個性だと受け止めなくても、「害」だって思ってしまうとなんだか気持ちが楽になって腹落ちした気分になった。
(これは私自身のことであり、自分の障がいを「個性」として明るく前向きに生きている方もたくさんいることを知っている。けしてその方達を否定するものではない)。

ちなみに、英語で障害者は

Handicapped Person
Disabled Person
Impaired Person
Challenged Person 

等があるが、私は”Challenged Person”という表現が少し苦手だ。Challengeは挑戦するとか戦いを挑む、困難に立ち向かう等の意味があり、障害があっても立ち向かって行けと言われているような気がするからだ。(あくまで個人の意見です)。

だから私は「がい」を「害」と受け止めて、休み休み歩いていこう。

同僚は良いことを気付かせてくれた。ありがたいと思う。

2021年3月7日日曜日

Google 先生からメールが届いた話

 先日、私のGmailに下記のようなメールが届いた。

 何だろう?と思って調べてみると、どうやら2が月ほど前に投稿した口コミが人気になっているようで、閲覧数があがるとこのようなメールがグーグル先生より届くらしいことがわかる。
グーグルへの口コミはどうやら、追記はできても新規に何度も同じ人物が投稿できないようになっているようだ。(メールアドレス等を変えればできる可能性はあるようだが)

まあ、せっかく人気になったことだし、めったに人にお褒めの言葉をもらうことのない私としては、このまま埋もれてしまうのでもったいない気がするので、ブログに転記しておこうと思う。


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先日、4回目の美容鍼に行ってきました。花粉症のせいでだいぶ顔(特に目)や体が(特に足)がむくんでいたのですが、終了後にはかなりすっきりしていました。ここの美容鍼の良さは顔だけでなく、体全体もその日の体調によってメンテナンスしてくれることだと思います。なんで、手に鍼刺して、おなかの張りがとれるのか?お灸&鍼だけであんなに足がすっきりするのか?謎は深まる一方ですが、体が楽になることは確かなので、続けていきたいと思います。 気になるほうれい線は?? はっきり言います。齢も50代半ばをすぎるとそう簡単に薄くなるものでもないようですが、口元の筋肉からこわばりがとれたお陰様で、口角があがりやすくなり、結果、若い印象になったという感じはします。(あくまで個人の意見です) また、引き続きレポート続けます!  3/3/2021 ******************************** 1度トライして効果を実感したので、昨日は美容鍼2回目を施術してもらいました。施術中に感じたのは、1回目より、より強く上に引っ張っていて、布を画びょうで壁に張った時のようにピンと伸ばされている感じです。また、1回目の時は針を刺すときただトントンとタップされているように感じたのですが、昨日は時々ズーンと重くなるところがありました。(痛くはない。痛気持ちよい)先生に聞いてみたところ、私に合わせてちょっと方法を変えてみてくれているとのこと。多分1回目でどれぐらい針に慣れてるかとか確認してくれたのかなと思い安心感増しです。 さて、効果のほどですが、特に目の周りに効果が出ているようです。鏡を見たら、たるんだ目がぱっちりあいており、ボケボケだった二重のラインもくっきりしてました。やはり、一番老化が進んでいない部分から効果が出るようです。(もっと、若い時に試したかった(笑))後は血行が良くなるのか、顎回りや頬の硬さがとれ、イイ感じに柔らかくなってます。 ので、お得な回数件、買っちゃいました!今後私のほうれい線やマリオット、ゴルゴライン、それに二重あご!(こう書くと凹むな。。)にどう効果があるか、引き続きレポートしていきます!

********************************上記、多分12/20/2020年頃投稿したものだと思う

せっかくなので、八木整骨院・鍼灸院のブログへもリンクを張っておこう。
日頃大変お世話になっている。

八木整骨院・鍼灸院

焼肉!!

 焼肉というのは何故いつもそう聞いただけで心が弾むのであろう? 人間は本来は肉食動物なのであろうか?と思うぐらい、今夜は焼肉だと思うと昼過ぎからソワソワワクワクしている自分がいる。 本日、お肉をハントしてきたのは我がパートナー殿である。 黒毛和牛のカルビ&オーストラリア牛の牛タン...